1944年、パリス・アイランドの海兵隊新兵訓練基地で新兵の訓練に当たっていたアール・スワガーの元にOSSのビル・モーガン大佐とジム・リーツ中尉が訪れ、ノルマンディ上陸作戦決行後、サン・ロー周辺のボカージュで頻発する夜間狙撃により上陸軍兵士の士気が著しく削がれ侵攻全体が停滞している状況を打破するため、ガダルカナルにおいて日本軍狙撃手を一掃する作戦を立案し成功させた経験を持つアールに、“銃弾の庭”と呼ばれ恐れられている現地の被害を捜査した上で対狙撃手作戦の立案するよう要請する…。
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＜スワガーサーガ＞第17段（第16段の『囚われのスナイパー』は今のところ未読）は、時代を遡って第2次世界大戦でのアールの活躍を描いたエピソードとなりました。
「アールが第2次大戦の歴史的作戦の成功を影で支えていた」という歴史秘話系エピソードとしてはまぁまぁ読ませますが、アールの物語と言うよりは、今回アールの右腕となって働くOSSのリーツや、“銃弾の庭”を生き延びた凸凹兵卒コンビと言ったサブキャラ達の方が物語がある＆キャラが立っているうえ、アールが完璧超人すぎて、今回の作戦の中で肉体的にも精神的にもなんの葛藤にも困難にも見舞われないし、さりとてリーツや兵卒コンビのメンターとしての役割を果たすのかと思いきやそうでもないという平板な立ち位置のため、逆に埋没してしまっていたのが残念でした。
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