12歳の少年、ネイサン・ベイリーは、無理やり入れられた少年拘置所で、ベイリーの信託金欲しさに彼を殺そうと企む叔父の差し向けた監督官を、逆に殺し脱走してしまう。
凶悪な殺人犯として取り上げるマスコミへ無実を訴えようと、ネイサンはラジオのトーク番組に電話を入れる。キャスターの“ザ ビッチ”デニーズ・カーペンターは、ネイサンの話に真実の響きを感じ取り、味方となってくれるが、警察は追及の手を緩めようとしない。騒ぎが拡大する中、マフィアのボスまでが殺し屋を送り込み、ネイサンは警察／殺し屋の両方に追われるハメになってしまう…。
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アメリカの新鋭作家ジョン・ギルストラップのデビュウ作です。
「子供が犯罪に巻き込まれ殺し屋に追われる」というシチュエイションは、グリシャムの『依頼人』なんかが記憶に新しいですが、プロットの確かさ、登場人物のリアリティ、緊張感の持続性などのあらゆる点で『依頼人』を凌いでいて、かなり楽しめる作品です。
映画化権を既にワーナーブラザーズが取得しており、＜ダイ・ハード シリーズ＞や＜リーサル・ウェポン シリーズ＞でお馴染のジェエル シルヴァーの製作で映画化が決定しているそうなので、こちらの方も楽しみです。
それにしても、元々ジャーナリストを目指していたとは言え、環境コンサルタント会社の社長さんがこんな面白い本を書けてしまうところに、外国の人材を育む土壌の恐ろしさを感じてしまったりします。
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